HOME WAY

渡辺淳一『優しさと哀しさと』

「昨日の夜、(鬱が)かなり辛かったんです。」
「そりゃそうでしょう。コレだけでも十分にしんどいんだから。
　なんで我慢してたの。」

いろいろわけあって、通院は土曜日と決めています。
実は今週、火曜日から身体には、
これまでなかった症状が出てきていたのですが、
ずっと耐え忍んでいたわけです。

まぁ、さすがに血尿にはぎょっとしましたが、
数時間で治まった(ように見えた)ので、
倦怠感や頭痛は鬱がまた重くなったせいなのかも　…
と当人は思っていたわけです。

が、実際は。
医師が「コレ」といったのは、溶連菌感染症。
わたしの場合は急性咽頭炎。
それに伴う微熱の持続、リンパ腺の膨張と膀胱炎が主たる症状。
血尿の原因はこの膀胱炎だったというわけです。

で。これには特効薬というのがなくて、
対症療法でしのぐわけですが　…
「鬱と一緒で、これも休養が一番なのよ。しっかり休んでください。
　あえて言うなら、うがいの励行くらいかしらね。」
抗生物質と念のためのNSAIDSが処方されました。
もう既に休職中だというのに、これ以上の休養って言われても。
わたしに出来ることと言えば、マメにうがいすることだけです。

なんだか、踏んだり蹴ったりだなぁと思っていたら
「熱は38℃くらいまで上がる可能性があるからね。」
とどめの一言、とでも言いましょうか。
どぉーっと疲れが増しました。
「高熱が出たら、点滴してあげるから、いらっしゃい。」
先生、高熱が出たら、ここ(病院)まで来れません　…
「コレが治ったら、来週はもう少し元気な顔で会えるでしょう。」
でも、助けを求める先は先生しかない。
この女医さん、「この子は娘同然だから」と公言して憚らない人で、
そこまで言ってもらうと、わたしもやっぱり、
北九州の母として慕うようになるのは当然の成り行きで、
タクシーを使ってでも行きそうな気がします。
でも、一番いいのは、高熱が出ないこと。
微熱が続くのも辛いですが、高熱よりはマシ。
なんとか動けますからね、微熱なら。

♪ 妹尾武