優しい歌

同期である彼は、私のことを心配してくれているんだろうなってぼんやり感じます。
でも、中途半端な優しさならいらないと思ってしまいます。
私が間違っているのでしょうか。

アルコールが入れば、私が心を許すと思っているなら、それは彼の間違い。
たとえ酔っぱらっても、簡単に核心に迫るような悩みを打ち明けたりなんかしません。
「秋月サンの悩みは何？聞いたるから。」
それが善意からの言葉であるとわかっていても、内なる私が激しく拒絶するのです。
土足で入ってこないで！と。
話を訊くために、お酒の力が必要なくらいなら、私のことは放っておいて！と。

そして再確認してしまいます。
アノ日から私は立ち止まったまま、"彼"以外の異性に心を開こうとしていないという事実に。

やっぱり私は、男の人が怖い。
一定以上に距離を縮めることが怖い。
そばにいてくれる人がいればいいと願うくせに、一歩先の関係を現実として考えることができない。
理想が高いのか、夢見がちなのか、臆病なのか…
お酒の力を借りても私は何も変われません。

♪ Mr.Children